令和の時代ですよ!離婚しているとか、独身とか、LGBTとかで、転職に不利になることはないに決まっているじゃないですか?本当にそうでしょうか?
結論から言うと、不利になるかどうかは別として、結婚しているに越したことはありません。
昔は、と言ってもつい40年ぐらい前までは、中高年になっても独身だったり、あるいは離婚した人は、社会的に非難され、会社内でも差別を受けていました。ある意味犯罪者のような扱いでした。表向きには言いませんが、今もそのような考えが根強く残っていると感じます。
Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)の頭文字をとった単語で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称。
内容
中高年の独身者は、転職に不利なのか?
離婚しているとか、独身者であるとかで、転職の選考で不利になることは本当にあるのでしょうか?大体、そんなことを記載する欄は、履歴書や職務経歴書鵜にありません。また、面接では、そのようなプライバシーに関することを聞いてはいけないことになっています。
私が採用側になった時も、会社の人事からの指導もあり、離婚しているとか、独身者であるとかの情報は一切ないですし、面接の時も聞けませんでした。なので、中高年の独身者やバツイチの応募者が、不利になることは一切ありませんでした。
じゃ、中高年の転職には、関係ないのかと言えば、そうではないと感じます。入社してから大いに関係してくるというのが、私の信じるところです。

転職後すぐ離婚した私の実体験
部長から呼び出しを食らった
40歳のリストラ転職の時、転職後約1カ月で離婚することになりました。離婚すると、家族構成の変更を人事部に報告する義務があります。もちろん、その報告には、上司の承認が要ります。なので、上司には筒抜けになります。
私の場合、家内が部長と知り合いだったことから、部長にも推薦をいただいて入社した経緯があります。そのため、離婚による家族構成の変更を出してすぐに、部長から呼び出しを受けることになりました。
私も管理職なので、部下の管理に関しては、人事部からも指導を受けていたのでよくわかります。部下が会社で問題を起こしたり、素行不良になるのは、やはり部下の私生活がものすごく大きく関わっています。
なので、プライバシーを侵害しない範囲で、部下の私生活には目を光らすように指導を受けました。実際に、ギャンブルやキャバクラ等にはまって、借金まみれになった従業員が、会社のお金を使い込むことはよくあることです。
部長の言外のメッセージは、入社する前から離婚することがわかっていたのなら、推薦しなかったのに。40歳で転職するだけでも大変なのに、離婚が重なって、本当に大丈夫なの?もういい加減にしてくれよ!騙された気分だよ。

部下をつけて貰えなかった
離婚を報告して、その後2か月、3か月試用期間が終わった後、私と同じポジションで入ってきた中途採用の同僚には、部下がつきました。しかし、私には部下はつきませんでした。結局入社後3年ぐらい部下はつきませんでした。部下がついたのは、転職の際にお世話になったその部長が異動してからでした。
私はこの件に関しては、一切文句は言いませんでした。まあ、部長にしてみれば、入社後1か月で家族と離婚するような人物に、部下の管理は任せられないと考えたのかもしれません。
部下がつかないということは、担当する職務もそれなりにものでした。期待さえていないことを嫌でも感じました。隠れて悔し涙を流しましたが、採用していただけただけラッキーだと、感謝するようにしていました。
噂は流れているみたいだった
私が離婚したことは、私は一切言いませんでしたが、やはり噂は流れているみたいでした。私が周りの同僚の立場なら、転職早々1か月で離婚した従業員と一緒のチームで働くのは嫌ですからね。例え嫌じゃなくても気は遣いますから。そういう意味で、離婚していることは、仕事上もマイナスに働くことを実感しました。
だだ、すべて離婚という1点で判断される訳ではないので、そこまで心配する必要はないでしょう。結局はあなたの人柄です。中高年の妻帯者で、性格が悪い根暗な人よりも、バツイチだけど、親切で明るく一緒に仕事をしていて気持ちいい人が、好まれるは当然ですから。
ただ、先入観というのは人を判断するときに、意外と大きいので、やはり離婚はマイナスになりますし、中高年で独身だと何かあるんじゃないかと思われたりします。
出世が遅れた?
私個人の感想としては、正直離婚が影響して、出世が遅れたと思っています。それは、同じ時期に転職してきた自分自身と同じような経歴の人の出世の経過を見てそう感じるからです。もちろん、それはフロンテさんの思い過ごしで、単に実力がなかっただけと言われれば、客観的な証拠を示して反論することなどとてもできません。
逆に、立証できないからこそ、上司や周りの思惑が大きく影響してくるのです。出世なんて、客観的な指標で行われていないことは、サラリーマンなら誰でも肌で感じていますよね?なので、離婚というマイナス要因は、出世に関して良い影響を与えるわけないのです。
私も、入社1か月で離婚するような部下を持たされたら、要注意人物として観察します。更に、妻との関係も保てないようなら、部下との関係も危ないなと思い、部下をつけずに、様子を見ると思います。
そういうことです!その人の実力だけで判断するわけではなく、その人の私生活を含めて包括的に判断するのが実情です。

再婚した後
部長からそれとなく聞かれた。
その後、私は問題なく再婚しました。もちろん再婚すると家族構成が変わるので、人事に報告することになります。なので、部長も私の再婚を知ることになりました。
その時は、呼び出しを受けませんでしたが、何かの際に部長と二人になった時に色々と聞かれました。
何が言いたいか?離婚した寂しさで、先輩風を吹かせて、社内の女性に手を出していないかどうかを確認されたのです。
会社とはそういうところです。中高年が会社で再婚相手を探すのは辞めましょう。仕事を失うリスクがあります。失わなくても、左遷される可能性もあるのです。
直属上司からは祝福してもらった。
何気ない遣り取りですが、入社して1か月で離婚する部下には不信感をもっていたことがはっきりと伝わります。また、社内の女性に手をつけることなく、社外の女性と結婚したことで、会社員としての自覚があることで、少し見直したということも伝わりました。
再婚後、重要なプロジェクトに私が関与することになったことをお伝えしておきます。

中高年の独身者やバツイチは、出世に不利なのか?
絶対的に言えることは、有利になることはないです。私の経験から、離婚は出世にマイナスです。
その理由は、アダルトビデオの株式会社ソフト・オン・デマンド(SOD) 社長の高橋 がなり氏の言葉に、はっきりと表れています。
もちろん、日本の労働基準法に照らして、違法で、採用の際にやってはいけないことです。
これは、本音だと思います。いくら時代が令和になったといっても、離婚するような人は信用できないというのは、人々の心には絶対あると思います。なので、全く能力や人柄が一緒の場合、私が上司なら、別の理由をつけて、離婚していない人を出世させます。
あと、私の知り合いで、ある大学の准教授が、それなりの実績があるのに、教授になれない状況でした。ある時、お酒の席で、学部長に、どうして教授になれないのか、冗談めかして聞かれたそうです。
翌日、その学部長は、青ざめて、冗談で本意ではなく、失言だったと平身低頭謝ってきたそうです。普段、准教授に頭を下げない学部長が、必死で頭を下げたことからも、冗談ではなく本音だったことが明らかです。
友人曰く
一昔前は、家庭を持っていない男は一人前ではないと公然と言われていました。
少し話は違いますが、黒人差別撤退は100年以上も前から言われていますが、2020年6月の現在でも白人警官によって、罪もない黒人が暴行を受け死亡しています。黒人差別どころか、黒人の命は今もぞんざいに扱われているのです。
それと同じです。未だに、離婚した人や中高年の独身者には、偏見の目が向けられていることを忘れてはいけません。私はバツイチなので、個人的にも体験しています><